「伝統」と「革新」、そして「品質へのこだわり」は、ノルウェーの水産養殖業と日本の水産業が共に大切にしている価値観です。 1980年代、ノルウェーが日本市場にサーモンを売り込み、今日の“サーモン寿司”という文化が世界に広がったように、今また新たな歴史が始まろうとしています。
ノルウェー産水産物の新たな仲間―養殖タラ「スノーコッド」の登場です。
「伝統」と「革新」、そして「品質へのこだわり」は、ノルウェーの水産養殖業と日本の水産業が共に大切にしている価値観です。 1980年代、ノルウェーが日本市場にサーモンを売り込み、今日の“サーモン寿司”という文化が世界に広がったように、今また新たな歴史が始まろうとしています。
ノルウェー産水産物の新たな仲間―養殖タラ「スノーコッド」の登場です。
「スノーコッド」という名称は、ノルウェーのタラ養殖業界が生み出したブランド名です。この名前には、純粋さ、高品質、そしてノルウェーという産地への信頼が込められています。スノーコッドは、世界で最も厳しいとされる養殖基準のもと、ノルウェーの冷たく澄んだ海で育てられています。
現在、栄養価が高く環境負荷の少ない食品への関心が高まる中で、スノーコッドはまさに現代のニーズに応える存在です。これまで寿司市場ではあまり見られなかったタラが、新たな選択肢として注目されています。
ノルウェーサーモンの成功に続き、スノーコッドは、鮮度が高く、汎用性があり、持続可能に生産された新たな食材を求めるシェフ、小売業者、消費者に新しい可能性をもたらしています。管理された生産環境によって育てられているため、スノーコッドは世界で初めて生食にも適したタラとして注目されています。
一見まったく異なる魚種であるノルウェー産の養殖サーモンとタラですが、品質、トレーサビリティ、そして持続可能性に根ざした生産理念を共有しています。さらに、サーモン(ピンク)とタラ(白)は料理においても互いを引き立て、シェフに幅広いメニュー展開の機会を与えてくれます。
すでに「ノルウェー=高品質なサーモン」と認識している消費者にとって、スノーコッドはその物語に新たな側面を加える存在です。信頼性の高い供給と、澄んだ味わいを持つプレミアムな白身魚――それがスノーコッドです。
ノルウェーサーモンは、日本で最も人気のある寿司ネタのひとつとして親しまれていますが、そこにノルウェースノーコッドが加わることで、その魅力はさらに広がります。回転寿司のレーンに並ぶ、ピンクと白のコントラストは、まるで日の丸の色合いを連想させる組み合わせです。
ノルウェースノーコッドは、冷たく澄んだノルウェーのフィヨルド沿いにある管理された海面養殖施設で育てられています。魚そのものは、天然物と同じマダラ(学名:Gadus morhua)ですが、養殖によって育てられることで、品質、安定供給、料理用途の面で大きな違いが生まれています。
ノルウェースノーコッドは現在、ノルウェーの名高いスクレイタラをもとに選抜育種された8世代目の親魚から育てられています。サーモンと同様に、稚魚はまず厳しく管理された陸上施設で育てられます。タラは一生を通じて海水で育つ魚であるため、スノーコッドには近隣のフィヨルドからろ過された海水が使用されており、これは淡水から始まるノルウェーサーモンの養殖とは異なります。稚魚が約100グラム・生後5か月程度になると、ワクチン接種を受け、広々とした海面の養殖いけすに移されます。これらのいけすでは、スノーコッドがノルウェーの冷たく澄んだ海水の中で健やかに成長できるよう、魚2.5%:水97.5%という十分なゆとりのある空間が確保されています。スノーコッドは約2年で出荷サイズ(4~4.5キロ)に成長し、ノルウェーサーモンとほぼ同等のサイズまで育ちます。養殖プロセスは高度な技術と厳格な管理のもとに行われつつも、魚が最も自然に近い環境でのびのびと成長できるよう設計されています。
近年、資源保護の観点から天然タラの漁獲枠が減少傾向にある中、ノルウェーの水産業界は、世界をリードする責任ある養殖の技術と知見を活かし、安定的で高品質な代替手段としてスノーコッドの生産に注力しています。そして、かつてノルウェー産の養殖サーモンが寿司市場をはじめとする世界の水産消費を大きく変えたように、ノルウェースノーコッドも今、その後を追う形で新たな変革をもたらそうとしています。
ノルウェーサーモンと同様に、ノルウェースノーコッドも現代の市場ニーズに応えるべく設計されています。安定供給が可能で、安全性が高く、用途も多彩です。スノーコッドは従来の天然タラと競合するのではなく補完的な存在であり、年間を通じた供給を可能にすると同時に、天然資源への負荷軽減にも貢献しています。
タラは食欲旺盛な魚で、自然界ではほとんど何でも食べます。しかし、養殖施設では、与える餌が厳密に管理されており、魚体は生食に適さないような環境由来の不純物や寄生虫から守られています。ノルウェースノーコッドは、成長段階に応じて最適化された専用の飼料を与えられており、栄養バランスが細かく設計されています。
タラの稚魚はとても好き嫌いが激しく、生まれてから最初の数週間は生きたプランクトン(幼生)しか食べません。その後、徐々に一般的な魚用飼料へと移行していきます。若いタラには海洋性のオイルやたんぱく質を多く含む餌が必要ですが、成長するにつれて、植物由来の原料や炭水化物が多い飼料でも元気に育つようになります。
タラ用の飼料は平均して、海洋由来のたんぱく質・オイルが約半分、植物由来のたんぱく質・炭水化物・オイルが約半分というバランスで構成されています。この飼料は抗生物質や薬品を一切使用しておらず、遺伝子組み換え原料も不使用です。また、使用される海洋原料はすべて持続可能性が認証された漁業から調達されています。
タラが体に良く、健康的な魚であることはよく知られていますが、養殖タラも例外ではありません。脂肪分が少なく、たんぱく質が豊富で、ビタミンB12、セレン、オメガ3脂肪酸といった必須栄養素も豊富に含まれており、健康志向の現代人にとって賢い選択肢といえるでしょう。
ノルウェースノーコッドは、意欲的で創造的な日本のシェフにとって魅力的な食材です。しっかりとした身質と心地よい歯ごたえは、日本料理において特に高く評価されます。年間を通じて安定した鮮度とサイズを保ち、白く美しい身質はどの皿にも映えるプレゼンテーションを可能にします。
目の肥えたシェフにとって、寄生虫の心配がないノルウェースノーコッドは、日本の寿司市場に新たに加わった魅力的な食材です。にぎり、刺身、巻き寿司など、さまざまな用途に最適です。加熱すると、身はふんわりとほぐれ、ジューシーで繊細な食感を楽しめます。味わいはクセがなくさっぱりとしており、焼く・炒める・マリネ・燻製・塩漬け・生食と、あらゆる調理法に対応できる抜群の汎用性を誇ります。
また、タラの皮もシェフに人気の素材です。旨味が凝縮されており、カリッと揚げれば絶品です。料理や付け合わせにも創造的に活用できます。
シェフや高級食材を扱う小売業者にとって、品質の一貫性、トレーサビリティ、そして料理でのパフォーマンスは極めて重要です。ノルウェースノーコッドは、こうした期待に応える複数の特長を備え、タラの新しい価値を切り開きます。
ノルウェー産の養殖タラは、世界有数の水産物産地としてのノルウェーの評価を築いてきた、豊かな自然環境の中で育てられています。ノルウェーの海岸線に広がる深く冷たい海と力強い海流は、酸素が豊富で、魚の健全な成長と澄んだ味わいを育む理想的な環境です。この冷たく澄んだ海は、タラがゆっくりと約2年かけて成長するのに最適な環境を提供し、ノルウェー水産物の代名詞ともいえる、完璧な食感と風味を生み出します。
何十年にもわたる養殖の専門知識と厳格な政府規制に支えられ、スノーコッド養殖場では、動物福祉、適正な収容密度、環境保護、持続可能な飼料調達に関するベストプラクティスが徹底されています。海洋資源の保全に関心のあるシェフやバイヤーにとって、スノーコッドは、信頼性と倫理性を兼ね備えた水産物として選ばれる存在です。
ノルウェースノーコッドは、伝統と革新、そして品質へのこだわりを体現した新しい魚です。寿司市場における新たな主役として、日本の食卓にこれまでにない彩りと価値を提供してくれることでしょう。
ノルウェーから、日本へ。純粋で、まっしろな、新しい味わいをお届けします。